板橋火薬製造所王子分工場(のち王子工場)跡
1)1886年(明治9)、大蔵省印刷局抄紙部王子工場の石神井川をはさんだ対岸で、同部製薬科工場が操業を開始し硫酸、苛性ソーダ、晒粉などを製造しました。
2)宮内省所管を経て、1895年(明治28)12月、硫酸製造工場が陸軍の所管となって板橋火薬製造所製薬場(王子分工場)となります。明治末までには、工場地は、拡張され、隅田川にも接するようになりました。 1926年(大正15)発行の地図をみると、隅田川と工場敷地内を結ぶ掘割が開削され、小型船舶が旋回できるようなドックも設置されています。