圧磨機
圧磨機

 

圧磨機圧輪記念碑

 

 

  明治9年(1876年)に完成した陸軍砲兵廠板橋火薬製造所で火薬製造にも用いられた圧磨機は、旧幕命により沢太郎左衛門がベルギーで買い求めたものです。ちなみに圧磨機圧輪は、黒色火薬製造過程において、硝石、硫黄、木炭を混和させたのち、その爆発効果を上げるためこれらを押し固めるために用いたもので、石神井川の水を利用して、鉄製縦軸水車によって回転させました。

 

 沢太郎左衛門は戊辰戦争では、榎本武揚とともに、函館に逃れて、官軍に抵抗しましたが、のち降伏して投獄されました。死罪を逃れたのは、新しい時代に必要な技術だったからでしょうか。大正11年(1922年)陸軍省が建設したものです。

 

 ○ 記念碑には、沢の事跡と製造所の歴史が刻まれています。

 ○ 中央のクローバー形は、火薬製造所の紋章である。